脂質異常症

コレステロールに関する疾患です

方針イメージ

以前は高脂血症と言われていたもので2007年より脂質異常症に改名されました。
総コレステロール値よりもLDL(低比重リポ蛋白 悪玉コレステロール)のほうが明らかに心血管リスクとの相関度が高いため、LDL値に注目するようになりました。
他の検査値であるHDL(高比重リポ蛋白、善玉コレステロール)、TG(中性脂肪 トリグリセリド)と比較し重要度は高いといえます。

LDL測定

院内で迅速検査が行えます。(LDL、HDL、TGとも約8分で結果がでる機械を導入しています。)

生活習慣病であるので食事運動療法がやはり大事です。体脂肪の減少により数値を低下させることが可能です。アルコール、甘いものは控えめにし、食物繊維をとる、1日30分以上、週180分以上の運動をするなどを目安にします。
遺伝的体質も関与しており、生活習慣の改善にても十分な脂質管理にならない場合もあり、適宜薬剤治療も検討します。

リスクの高い病態は
高LDLコレステロール血症
低HDLコレステロール血症
高トリグリセリド血症
となります。血管内プラークができやすくなります。
(詳細はコレステロールと血管プラークのページを参照下さい。)

心血管疾患の重要なリスクファクターとなります。例えば、狭心症になったことがある方などはLDLコレステロールの目標値は100mg/dl以下などの厳しいものになるなど、病態により目標値も異なります。循環器専門医の特性を生かしその人にあった最適な脂質管理を行っていきます。

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