対応困難なケース

内科医療機関として、「調べて判断し治療する」ことを基本としています。
また当院は保険診療がメインの医療機関であります。

対応困難なケースは
①検査に同意いただけないケース
②薬だけを闇雲に求められるケース
③情報が圧倒的に足りないケース
④受付時間終了間際や終了後に駆け込みで来られるケース
に多い気がします。

対応困難なケース①
簡単な検査に同意いただけない・・・
調べずに判断することは困難です。また判断せずに治療することはもっと困難です。問診や聴診のみでの病態判断には限界があります。医療は進化しています。優れた検査法を利用できるのであれば利用すべきと考えます。

具体例1. 尿酸値を数年間調べておらず、他院で出されていた尿酸降下薬をそのまま当院で出してほしいとの依頼。採血で尿酸値や、その他薬の副作用の確認が年に1,2回は必要であるが、検査は拒否するとのこと。尿酸値の把握もできないままの診療継続は当院としても無責任な診療となります。継続診療は困難と考えます。

具体例2.3週間咳が続いているのを診てほしいと来院。咳の原因検査でレントゲンと呼吸機能検査を提示するも検査はしたくないので風邪薬だけもらいたいとのこと。咳が3週間続いているのに問診や聴診のみで風邪と診断することの方が内科医療機関として無責任な診療だと考えます。オーバーかもしれませんが当院としては責任のとりようのない診療を強要されています。
検査をしたくなく風邪薬だけもらうのであれば薬局で相談することかと思います。

対応困難なケース②
薬だけを闇雲に求められる(保険適応外の薬剤、専門外の薬剤、超長期投与)・・・

具体例1.脱毛症に対して、アルダクトンという薬(高血圧等の薬)の処方をしてほしいと依頼。アルダクトンという薬は高血圧という病気に対して保険での使用が許される薬です。保険適応外なので当院では出せません。自費診療の皮膚科にいくことを推奨します。(高血圧という嘘の病名をつけて保険診療で出すことは推奨されたものではありません。 また当院では脱毛症の診療は行っておりません。)

具体例2.基幹病院で胃癌の抗がん剤を服用して診療しているが、遠くていくのが大変なので当院で処方してほしいと依頼。紹介状なし。まず、当院は胃腸科、消化器科ではないということ、例え胃腸科であったとしても、胃のどのような状態のがんでどのようなステージにあるかもわからず、情報提供をうけていない状況でさすがに抗がん剤は処方できません。診てもらっている病院に遠くてもいかなくてはなりません。。

具体例3.その方にとって初めて使用する花粉症の薬をなかなか来院できないから出せるだけ出してくれと依頼。効果や副作用出現の確認のできてない薬を比較的使いやすい花粉症の薬とはいえ初めて使う薬を超長期投与はできません。まずは1か月程度の処方が目安となります。

対応困難なケース③
情報が圧倒的に足りないケース・・・

治療の内容はもちろん重要ですが、ラポール形成(信頼関係の形成)ができないと治療はうまく進まないと考えます。
特に初診の段階では、患者さんもだとは思いますが、医師も患者さんの病態、性格、社会的背景、病気や治療に対する捉え方や考え方を探っている状態です。その段階でとにかく薬だけとか、検査はしないなど、まともな診察をさせていただけない状態では情報不足でまともな治療ができません。
ある程度、診療を重ねるなどして情報が増え、全体像が捉えられ、ラポール形成がなれば、今回は安定しているので薬継続でいいですね、検査はいついつくらいにしましょうという落ち着いた診療になるのだと思います。

対応困難なケース④
受付時間終了間際や終了後に駆け込みで来られるケース・・・

予診、問診する時間、診察をする時間、検査をする時間、結果がでるまでの時間、説明する時間等が十分にとれません。単純に不十分な診療にならざるを得ないのが目に見えています。
時間外に医療のシステムを動かすということがどういうことも想像していただければ幸いです。
例えば採血等の検体を外部委託している会社が巡回して回収しており、遅れて提出するとその会社は再度車を回して戻ってこなければなりません。また診察後に処方箋を提出する薬局も待たざるを得ません。当院のスタッフの時間外の予定を圧迫することにもつながります。医療機関だから特別ということはありません。
無医村ならばともかく川崎市におきましては時間外や休日に持ち回りで診療を行う救急のシステムもあり、その日じゃないといけないような緊急を要する症状であればなおさら、間際に不十分な診療をするより、そちらを利用するように当院では推奨させていただきます。

 

当院の予約システムや診療状況について

医師1人の1診制です。医師:患者は1:複数のため待ち時間は当日の状況で前後します。ご了承下さい。
待ち時間を軽減させる工夫として来院時間を分散していただくため、時間予約制も導入しています。風邪等、当日不調になった方や初診の方なども気軽に予約なしでも来院できるようにするため完全予約制ではなく時間予約優先制としています。
当日予約なしの直接来院も可能です。(混雑している時もあれば空いている時もあります)
当日直接来院したい方は待ち状況から混んでいるか空いているかの確認もした上での来院もできますし、日時によってはそこから順番予約というものを来院前にとることもできますので、うまくご利用いただけますと幸いです。
特に初診の方などは診療に時間がかかりやすいため受付時間内にゆとりをもって来院いただけますと助かります。またスムーズな診療の提供にご協力いただくためにも予約された方は予約時間をお守りいただけますようお願いいたします。

インターネット予約

前日まで24時間受付しています。時間予約優先

インターネット予約

順番にお呼びします。ご確認お願いします。


*診療終了時間間際(12:00以降や17:30以降)の受診は充分な検査や治療のできない可能性が高く、時間予約の方に限らせていただきます。
特に初診の際は診療受付時間内にゆとりを持って来院いただけますようお願いいたします。
検査の結果等の提供、業者提出等が上記以降の時間は不能となり、診察困難となります。ご理解お願いします。
新たな症状等で受診の際も、午前は11:30まで、午後は17:00までを目安にご来院ください。 (医師、スタッフとも院外での予定もあり、時間外診療が困難である場合が多いこともご理解いただけますようお願いいたします。)