咳喘息、アトピー咳嗽

慢性的に咳をしている状態でいわゆる喘息発作は出ませんが、どちらも喘息に近い状態で、喘息の前段階またはその亜型と考えられています。どちらもアレルギーが関係しているとされています。

慢性の咳原因

出典 www.erca.go.jp

咳喘息

慢性に発作性の咳が持続することが特徴的で、喘息と同様の病態(慢性の気道炎症、気道過敏性の亢進等)が基盤にあります。典型的な喘息と異なり、通常胸部聴診にて狭窄音は聴取されず、異常所見が認められないことが多いため確定診断に難渋することが多いです。軽症喘息におけるコントローラーに準じた定期的薬物療法を導入することにより臨床症状が改善するため、治療的診断として有用です。咳喘息を無治療で放置すると、約3割が典型的な喘息に移行するとされます。

アトピー咳嗽

アトピー体質のある人に多い咳嗽で、咳感受性が亢進しています。気管支拡張薬は基本的には効果がなく、抗ヒスタミン薬や吸入ステロイド薬が効果的です。アレルギー性鼻炎とオーバーラップしていることも多いです。