当院では睡眠時無呼吸症候群(SAS)の評価と経鼻的持続陽圧療法(CPAP療法)の導入を主に行っております。
SASの評価はまず簡易SAS検査(ご自宅で簡単に実施できる検査)を行い、無呼吸や低呼吸がどれくらいの頻度出現するかをチェックします。
簡易SAS検査のみではCPAP導入の適応判断が難しい場合は、ポリソムノグラフィー(PSG)(脳波も含めたより詳細なSAS検査)を検討します。(当院では簡易SAS検査、PSGともに在宅での検査が可能です。)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは 睡眠中に呼吸が繰り返し止まる/浅くなる病気で、 無呼吸:10秒以上の呼吸停止 低呼吸:呼吸量が著しく低下 が1時間に何回起こるか(AHI)で重症度を評価します。
睡眠時無呼吸症候群の検査は来院後、ご自身の都合つく日でご自宅で行う検査(検査キットが郵送で送られてきます)となります。お気軽にお問い合わせください。
当院での主な診療の流れ
睡眠時無呼吸が疑われる
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簡易SAS検査
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簡易検査でAHIが30以上の重症であればCPAP導入の適応 導入を検討
簡易検査でAHIが15~29程度の場合は詳細な精査でPSG検査(在宅or入院)を検討
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PSG検査でAHIが15以上であればCPAP導入の導入の適応 導入を検討
病態
① 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)【最多】 原因:上気道の閉塞 睡眠中に舌・軟口蓋が落ち込み、気道が塞がる 肥満、扁桃肥大、下顎後退、首が太い などがリスク 病態の流れ 上気道が閉塞 呼吸停止 → 酸素低下 脳が覚醒(マイクロアローザル) 呼吸再開 → これを一晩中反復
② 中枢性睡眠時無呼吸(CSA) 原因:脳からの呼吸指令が低下 心不全 脳血管障害 オピオイド使用 など ※気道は塞がっていないのが特徴
③ 混合型 OSA+CSAの両方が存在
全身への影響
① 交感神経亢進 夜間も交感神経がオフにならない → 高血圧(特に早朝高血圧)
② 低酸素・再酸素化ストレス 酸化ストレス増大 → 動脈硬化促進
③ 合併症
高血圧
心房細動・不整脈
心不全
脳卒中
糖尿病(インスリン抵抗性)
日中の眠気 → 交通事故・労災
AHI(回/時) | 重症度 |
| 5~14 | 軽症 |
| 15~29 | 中等症 |
| ≥30 | 重症 |
治療
① CPAP療法(第一選択:中等症~重症OSA)
仕組み 空気で気道を内側から広げ、閉塞を防ぐ
効果 無呼吸ほぼ消失 血圧低下 日中眠気改善 心血管イベント抑制
日本の保険適応
AHI ≥30(簡易検査)
AHI ≥15(PSG)
② 口腔内装置(マウスピース)
対象 軽症~中等症OSA CPAPが使えない人
作用 下顎を前方へ出し、舌根沈下を防止
③ 生活習慣改善 減量(最重要)
アルコール制限(特に就寝前) 仰臥位を避ける 睡眠薬の見直し
④ 外科的治療(限定的)
扁桃摘出 鼻・咽頭手術 ※成人では効果が限定的なことも多い
⑤ 中枢性SASの治療 原因疾患(心不全など)の治療 ASV(適応は慎重に判断)
まとめ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は**「夜の病気」ではなく全身疾患**
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)が最多で、CPAPが最もエビデンスのある治療
放置すると高血圧・心血管疾患・脳卒中リスク増大
眠気がなくても心血管予防目的で治療価値あり
















